FC2ブログ

*Dolce*

素敵サイト「キタユメ。」への愛を語るサイトです。他にもその日あった出来事や、趣味についてなど。

07月≪ 08月/12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

思いつき米日

ちょっと試験的に書いてみた米日(米)置いておきます。
もしどなたかとネタかぶってたらすいません。




○Star Dust

「日本!日本!大変だ!!」

 そんな声と同時に障子戸が開け放たれ、日本は今度は何だろうと思いながら読んでいた本を置いた。
 太平洋の向こうから来たその国は、いつも突拍子もない事で日本を驚かせる。
「どうしたんですか、アメリカさん」
「大変なんだ!早く戻さないと!」
「落ち着いて下さい。大変大変と連呼されても、説明して頂かなければ私にはわかりません」
 日本は珍しく焦っているアメリカの肩に手を置き(身長差の関係で彼は爪先立ちにならねばならなかった)、瞳を覗き込む。
「はい、いいですか?まずは深呼吸して下さい。吸って、吐いて、吸って、吐いて」
 日本に言われた通り大人しく深呼吸すると、アメリカはやっと少し落ち着いたようだった。
「どうしたんですか?」
 尋ねると、アメリカは深刻そうな顔で答える。

「星屑が、落ちていたんだ」

「………………………星屑、ですか?」
「そうなんだよ!さっき君の家に沢山星屑が落ちていたんだ!あれだけ落ちているんだから、きっと今晩の夜空は真っ暗だと思うんだ。どうにかして空に戻してあげないと世界中が大変な事になるぞ!」
 日本はその奇妙奇天烈な話について考えを巡らせてみる。星屑が落ちてくるなど、常識的に考えてまず無いと言っていいだろう。しかも沢山というのだから、もうそれはアメリカの勘違いに他ならない。(実際、普段からアメリカの勘違いは多い)
 星屑、星屑、と呟いてみて、日本はふと思い当たることがあって、部屋の隅の茶箪笥から、一つの瓶を取り出した。
「もしかして、これの事でしょうか?」
 手のひらに乗るサイズの小さな瓶の中にぎっしりと詰まった、星の形をした小さなもの。
 アメリカはそれを見て目を丸くした。
「それだよ!ここにもこんなにあったのかい?」
 日本はくすりと笑って、瓶の蓋を開け、中の一粒を細い指でつまんだ。
「これは、こうするものなんですよ」
 そのまま、ぽいっと口の中に放り込む。あ、とアメリカが声をあげ、次の瞬間悲壮な顔をした。
「日本!駄目じゃないか!空に戻さないと、星が……!」
「よろしければアメリカさんもどうぞ」
 慌てふためくアメリカの口にも、日本は『星屑』を押し込んだ。
 アメリカは反射的に口を手で押さえたが、口の中のものの味を認識すると驚いたように目を見開く。
「甘い」
 思い切ってかりこりと噛んでみて、アメリカは感激と驚嘆を湛えた瞳で日本を見た。
「すごいぞ!星って美味しかったんだな。だから君の所では星を食べるのかい?」
「いえ、そうではなくて」
 また変な勘違いをされる前に日本は修正を入れねばならなかった。
「これは、我が国の『金平糖』という砂糖菓子なんです」
「砂糖菓子?これが?」
「ええ。アメリカさんは、おそらく誰かが金平糖を落としてばらまいた所でも見たのだと思います」
 日本の説明を聞いたアメリカは、興味深そうに日本の手の上の金平糖の瓶を見つめた。日本が瓶を差し出すと、アメリカはいくつかの金平糖を取り出し、手のひらで転がしたり、光に透かしたり、もう一度口にしたりして感嘆の声をあげる。
「砂糖が星屑になるなんて、君の所はすごいな!」
 再度訂正を試みようとした日本だったが、嬉しそうなアメリカを見て、開きかけた口を閉じる。


 星屑を頬張る彼の瞳が、星さながらにキラキラと輝いていたからだった。





○あとがき
 一度書いてみたかった金平糖ネタ。鬼畜米も好きなんですが、私が書くとどうしても受けっぽくなる……。や、リバも全然OKですけど。むしろ好きですけども。ううむ。
 アフリカ戦線の際のイギリスに刺さった星は、あれ結局どうなったんだろう。
(実はこの話、元々拍手お礼用に書いてたのに長くなったから日記に回したとかいう裏事情があったりなかったり)
スポンサーサイト

あとがき

作品の余韻(あるのか解らないけど)を残したいという方は読まない方がいいかと思います(笑)

続きを読む »

金色のねむり・8

ラスト。本当に微妙~~~~~に裏風味。

続きを読む »

金色のねむり・7

続きを読む »

金色のねむり・6

続きを読む »

HOME →次ページ